だ、大蛇様じゃあ。見かけに依し悪食であった。しかしそれでは・・・。こ、この輝きは。勇者様じゃあ。ひ、光じゃ・・・。その者の剣三つ首を持つ。一つ刃に天よりの光を纏い、一つ刃は己が心臓を以って、一つ刃で魔が首を断つ。預言は本物であった。やはり勇者様に討てぬものなどなかった。あ、あれは・・・。そんな馬鹿な事が・・・。ゆ、勇者様が・・・。偉大なる剣士の首が宙を舞い月に重なると、全てが闇に包まれたように暗黒であった。こうなれば・・・。む、無駄じゃなんて・・・。綺麗であった。もう終いじゃ・・・。だ、大蛇様・・・。
