逃がすなよって声が頭の中に響く
腕まくりで厚くなった袖に頭を乗せてきた
手を洗ってる間に冷蔵庫が無くなってる
お前が口で氷作ってるのは分かってると言われた
野菜の種を感動的に渡せるタイミング
マネキン触ったあとお互い知らないふりしてた
夫がいついるのか宿題しながら聞かれた
気付いたら駅で、サラリーマンに抱き着いてる
水晶を覗くと占い師が取り返しに来てる
会計の後、なんて言って見送ればいいか分からない
泥棒が来た時も耳の中を覗いてしまう
部屋が寒ければ寒いほど 耳垢は取りやすい
耳が顔に見えてくる
漫画にされた自分があまりにも可愛くて「嘘じゃん」て思われる
耳垢を取った時に店中がカブトムシの匂いがする気がしてた時期があった
施術中にクソデカいオホ声を出す常連客のせいで風営法に引っかかりかけた
シンプルに採算が取れなかった