「ジャングル」と「調味料」にしかこだわらない設計士が死んだ
ジャングルの男が見つけた宝石だと思っていたものは ただの幻だった 賢く美しいシキア すべてが嘘だった
枝が凍ったせいで、ジャングルが泣き出した
震える手で私は濡れそぼった宝石を密林に捨てた
宝石探しに来た人間から逃れるために ジャングルの中で宝石を持ったまま 牡熊はずっと走り続けてたんだ
宝石の輝きを追い求めた者がジャングルのごとき人生を彷徨いし果てに20代でその道を閉じる これは名誉を避けて自然に従う生の道理である
青年はジャングルにおいて志半ばにして命を散らした そのポケットに鬱然として残されしは夢破れし宝石ひとつなり
俺はジャングルで泣きながら宝石を探し、それを僅かな価値だと共食いしている原住民に気に入られた それに気を良くしたのか殺される寸前まで耐えさせられる参勤交代みたいなパフォーマンスで踊らされている