なんつう所に血管
皆さま昔、神父さまに神が人を愛しているならなぜ地獄があるのと聞いたら、その人が選べるようにだよと返されたことがあります。その頃はわざわざ地獄を選ぶってなぜだろうと思ったけど、歳を重ねて様々な人を知ると少し理由がわかりました。けれど私は地獄にも天国にも行きたくない、現世にいたい。滅ぶ肉を超えて、あなたたちと共にあり続けたい。人間が最後の1人になり焦土で泣きながら消えていくのか、星々に広がり今の人とかけ離れた形になっても命を繋いでいくのかそのどちらでもなく私の想像できない帰結となるのか、それが見たい。幸せになんかなりたくない、自分への罰なんか選びたくない。ただ見たいんです。ですから私、幽霊になります。天国でも地獄でも輪廻でも無でもなく幽霊を信じます。どこにも行かず幽霊になってあなたたちと添い遂げます。信じるものは救われるなら私にとっての救いは現世です。あなたたちとずっとずっと一緒。だとしたらとても嬉しい。肉体の制限から解放されて純粋な私としていられる。動かなくなっていく四肢も醜くなっていく皮膚もないなんて、いっそ早くこうなっておけば良かった。お気づきでしょうか?私、私のことを私と呼んでいます。ずっとこうしたかったけれど、一度試したらびっくりされてしまいました。でもこれからは好きな呼び方で、好きな形で、好きな時に好きな場所であなたたちとお会いする。とても楽しみです。ただ、ひとつ心配なのは残されたみなさんです。私はまだ一緒ですってお伝えできる方法がないか、一生懸命考えました。だから私、サメになります。私はこれから自分の意志でサメに食べられる訳ですけどなぜサメなのかって言いましたら、食物連鎖ってあるでしょう?私が食べられて、サメの全身に行き渡って、そうしたらサメと私は同じってことになります。そのサメの肉に限界が来たら周りの魚がそれを食べる、そうして私はずっと繋がっていけます。精神は肉体に宿る、なんて信じちゃいないけど万が一があったら事ですもの。保険というほどではないですが可能性は多いに越したことはない。私、サメにもなってみます。さあ私は幽霊とサメどちらになるのかしら、両方だったら一番素敵です。小さい頃のすごろくを思い出します、サイコロの4より大きな目が出たら右、小さな目は左。道があることが確定していることがそもそも奇跡なのに、あの頃の私はそれすら気づいていませんでした。今回はその両方の道に加えて、真ん中に一つ大当たりがあるんです。何が出ても私の勝ち。ですからみなさん、海を見ていてね。サメのあの背びれ、その背びれにハートの穴が開いていたら ― それが私です。他の愚鈍なサメと混ざらないよう、私マークをつけますから。生きてる間誰にも言えなかった、私が一番好きなマーク。私からみなさんへの愛のマーク。私、幽霊になって、背びれにハートの穴が空いたサメにもなります。海で、そして海以外の全てでお会いできるのを楽しみにしています。愛を込めてオカマ幽霊サメより
鶴瓶みたいな奴にシンプルイズベストと言われた
ほれ(ゾウが水を飲む動画の最後に 2022 って書いてるカーテンが閉まる動画のリンク)