千鳥ノブ、これは以前ワシが呼ばれていた名前で、今はフリーターの大河原 和正(おおがわら かずまさ)。千鳥大吾は急に変わってしまい、今は犬漫才をしている(犬漫才とは、狂った犬を川に放流する漫才)。犬吾という芸名で活動していて、ワシは羨ましくも悔しくもあった。犬吾を取り返す旅の途中でワシはパチンコに出会った。そのパチンコには組織があって、ボスと言われるやつがいるらしい。ワシは奇跡的に面会を許された。犬吾じゃ。やつは確かに犬吾じゃった。ワシは悔しくてパチンコ台を割って回り、血だらけになって1人で漫才した。立川志らくも一緒にしてた。松本人志はずっと腕組んでて死ねって思った。でも犬吾は少し優しそうな笑みを浮かべ、これいけるって思った。
今日もワシは、数枚の万札を握りしめる。