こちらもオカマだった、というだけでは普通すぎるかなと思いました

この短文で、「バナナの島」というおそらく存在しないのに想像できてしまう場所のイメージを読者に浮かばせる技術と、「世界一頭の悪い人」がそんな島の心配をするという見当違いさで頭の悪さも表現していて面白かったです。

お題を見てすぐ浮かぶようなベタな努力や、確かに役に立つかもしれない努力が多く並ぶ中で
「子供が考えるような無駄な努力」として目立っていて、可愛らしさと馬鹿馬鹿しさが好きでした

このお題を見て「家出に対して前向きである」ことが想起され、他の回答もそれを前提としたものが多い印象でした。
そんななかこの回答だけが異なっていて、
漠然と「家出」という行為自体への憧れはあるものの、実際には家出を望むようは背景はなく、おそらく持っている「家出は両親が嫌いだからするもの」といった偏見
までが読み取れてストーリー性を感じました。