最も多い種類のボケの一つ。実生活からの断絶と、モノに対する偏見。塗り替えるでもなく同じところをずっと擦ってて、それなりに長くやってる人なら飽きないとおかしいと思う。

セリフの部分がリアリティを出すだったりディティールを足すだったりのためだけに置かれてて、結果すごく薄っぺらい面白さに着地してると思う。

「実際に」がこの文を面白くするにあたって何も噛み合ってなくて気持ち悪かったです。

具体的な行動じゃなくて自分が勝手に喋ってるようなボケならもっと変なことじゃないと面白くならないと思います。ベンチに座る座らないって、曲がりなりにも一番面白いとされている位置の人が面白いと思って出すボケじゃないです。

わざわざ○○してたらという条件を付けているのがとても邪魔に思いました。素直にこの場面での面白い行動を書けばいいのでは。「ぶん殴る」の方が面白いですこれなら、本当に。お父さんの発言とか様子が大体共有されている状態なのにお父さんの様子を窺うようなことを被せるように書いている意図が全く分からないです。こう上手くいってないのを見ると、この形ありきでボケを作ったのかなと思ってしまいます。よくウケている形にするとか少し異質に思える形にするとかを考えるのじゃなくて、そのボケを面白くするのにベストな形を考えてほしいです。

（続き）読点の打ち方、その間の取り方、その期待の持たせ方、全部を均質化しているようで勿体ないですしかなりの数を見てきてるからもあって面白いと感じない。中身が面白いと思ってるなら尚更やるべきじゃないことです、似たような面白さに見えてしまう。「俺も父さんも」は運命の部分でこれだけでは嫌いとかではないんですけど、このボケの構造を作ることのパーツになってると考えた時にはこれも嫌いで、ネット大喜利の良くないところが凝縮されたボケだなと思いました。

これの投票をするときその発言が運命と思ってるって解釈すればいいから割と何でもそう見えたんですけど、「俺も父さんも」とか「口の中が疲れる」とか読点の打ち方とかがよくあるやつの寄せ集めなことで、このお題に答えてるように見えなくて、そういうことあるなあと思いました。「口の中が疲れる」自体は初めて聞いたかもしれないですけど、よくあるやつのギリギリ見たいことない感じがするやつってだけだからこれをただ見つけてきても面白いってならなかったです。