匂いって本人は中々気づかないですからね。そして紅茶ならわざわざ本人に指摘しなくていいかってライン。ある日、教室でヒソヒソ話してたクラスメイトを問い詰めて噂を知ることになる瞬間が想像できました。

意外にもオープンな視点を持ってるところがよかったです。豆相撲なんて、考えが古臭くて閉鎖的な理事会が運営してそうなのに。

演技に苦戦するアイドルが、ドラマか映画で急にハマるシーンをイメージしました。ガラケーのレトロな情緒と、涙の演出のコテコテで少し安っぽい感じが合わさって、秋元康に大衆娯楽の理想を見せたのかもしれません。

おじいさんの攻撃性、見境のなさ、テレビの意味が分かってないアナログな感じが見て取れて良かったです。

嫌味のようにも生徒のポテンシャルを信じてるようにも聞こえる謎の言葉。ガミガミ言うのに疲れ切った先生から、偶然口をついて出た感じがしました。

そういうのはきっと恋愛がんばった女子だけが辿り着ける結末で、神頼みな上に「一回だけ」のどこかファッション感覚な軽薄さに織姫としてはカチンと来たのかなと思いました。

植物の種類を調べもせずにお願いしているところや、「なくなりますように」じゃなくて「殺されますように」としている言葉選びの適当さから、舐めてる感じが出ていてよかったです。